記念碑を大島自然石で設計・加工・据付工事をさせていただきました。

こんにちは。社長の小田治彦です。

日頃は、青山石工房をご愛顧いただき誠にありがとうございます。

今回は、H県のお客様より、「お世話になっている企業様へ日頃のお礼をしたいので、企業様の社名の由来となった言葉で、聖徳太子十七条の憲法に掲げた言葉を彫刻し記念碑として贈りたい。」とのご依頼をいただましたので、その時の様子をご紹介させていただきます。

 

完成した記念碑

大島自然石の記念碑 【H県 企業様 玄関前】

 

ご相談の経緯とご提案時の流れ

最初の出会いは、お客様がお仕事で青山の近くへお越しの際に、お立ち寄りいただいた事からでした。

お客様よりお話をいただいた当初、ご希望とされる記念碑の大きさや、スケッチもいただきながらお話を聞かせていただきました。

遠方ですので、設置場所の様子などが分かるように、写真も複数枚送って下さいましたが、出張を兼ねて下見にも行き、設置場所のご提案もさせていただきました。

お客様の第一希望として、「大島自然石を使用したい。」との想いが有りましたので、弊社が保有する豊富な自然石の中から、企業様のイメージに合う石を見つける作業から始めさせていただきました。

 

 

 

自然石は通常の石とは異なり、山キズが多いい石です。形や大きさが良くても切ってみないとわからない場合があります。

そこで、弊社で自然石をお選びし、設計からご提案までお任せいただく事となりました。

 

 

 

こちらの自然石は、ほぼ山キズの無い状態でご提案させていただく事が出来ました。

 

工場での作業風景

 

 

 

【ダイヤモンドワイヤーソー】

形や石質も良い自然石を、大型のワイヤーソーで切削する様子です。

ダイヤモンドが付いたワイヤーを高速で回転させながら粗切りしていきます。

 

 

【石材切削機】

ダイヤモンドワイヤーソーで粗切りした表面を削る作業です。

自然石の表面を均等に削っていきます。一

時間と労力のかかる作業ですが、表面が均されていないと磨きがきれいに出来ないので、作業の中では重要な部分の1つです。

 

 

【石材手動研磨機】

研磨圧力や水量を調整しながら表面を磨き上げている様子です。

この面に文字を彫刻させていただきます。

 

台石の加工風景です。

記念碑を差し込む部分は加工が非常に難しいです。

合い口の微妙な角度を何度も調整しながらの加工は、職人技です。

 

 

 

 

記念碑と台石を仮組した様子です。

合い口はわずかな隙間で上手く差し込む事が出来ています。

 

記念碑に彫刻させていただく文字は、書家の先生に何種類か揮毫していただきました。

イメージしやすいように、原寸大の用紙を石に貼り付けお選びいただきました。

 

据付作業~完成!!

 

H県の企業様まで据付作業に行かせていただきました。

非常に重量が有る石ですので、レッカーはお客様に手配していただき、安全に作業を進めていきます。

 

基礎の部分は、事前に施工していただいていましたので、スムーズに作業をする事が出来ました。

 

 

 

完成です!!

企業様関係者の方や、記念碑を贈られたお客様にも完成を見ていただき、

「とてもいいですね。想像以上に重量感も有り良かったです。」と大変お喜びいただきました。

 

 

完成後の感想

遠方ですので資料をメールで送らせていただいたり、打ち合わせなども電話でのやり取りをさせていただく中、弊社の事を信用していただき上手く進めていく事が出来ました。

今回、自然石での製品作りは改めて大変だなと感じましたが、それ以上に達成感が有りました。

世界に一つしかない自然石で出来た記念碑を、お客様がとても喜んで下さったことは、私にとってもそれ以上の喜びは有りません。

 

これからも、お客様にお喜びいただけるお手伝いをさせていただきたいです。

 

設置させていただいた企業様におかれましては、今後益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

この様な素晴らしいご縁をいただき、誠にありがとうございました。